熊本の磐座


阿蘇神社あそじんじゃ
熊本県阿蘇市一の宮町宮地


■阿蘇神社の原点、願かけ石

 阿蘇山は火を噴く山として、有史以前から畏怖され、崇拝されていた。 「アソの神」は、火口とそこに屹立するたけだけしい「磐の神」だったと思われる。 『古事記』にある「肥国」は、「火国」であり、九州の中央に位置する阿蘇山その ものだったといっていい。
 やがて阿蘇地方が開拓されるにつれ農業神としての性格を帯び、水神としての神格が 加わっていく。同時に火口湖は、水をたたえる神となり、水をつかさどる龍神となる。 「健磐龍」への転身であり、阿蘇氏の祖先神としての性格もあわせもつことになる。
 左の写真の「願かけ石」は、楼門脇の神幸門を入った先にある神興庫の前、 屋根のある玉垣のなかにある。




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